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採用戦略

地方の企業は通勤のための交通機関を最大限考慮することで効率的な採用が可能になる

 

 

人口が減少傾向の中、今後益々難しくなると言われる採用活動。

特に、地方の企業は人材の都心への流出により、

都心部の企業以上に厳しくなると言われています。

 

従業員の方にとっての「通勤のしやすさ」は非常に大きなウエイトをしめますが、

地方にある企業がその点を最大限考慮しているとは言い難いのではないでしょうか。

従業員の通勤に限らず、長期休暇の際の里帰りなども考慮した採用活動の仕方をご紹介します。

地方の企業が採用を行う上で都心の企業以上に考慮すべきポイント

  • 応募者を募るためには、通勤経路を最大限考慮することが重要
  • 遠方からの就職・転職者を募るのに新幹線や飛行機の路線を考慮することが有効
  • 自社に入社した社員がどのように生活できるかをイメージできるような情報発信が重要

「採用において応募者の通勤経路を考慮する」とは?

社員に限らず、契約社員やアルバイト・パートの採用を考える際に、

ターゲットとなる人物要件を考える企業は多いと思いますが、

採用ターゲットの通勤経路を考慮している企業は少ないように思います。

 

「仕事の内容が面白く、雇用条件も良ければ応募が来るはず」というのは、

間違っているわけではありませんが、十分とは言えません。

 

通勤は、毎日のことですので、「通いやすさ」は非常に重要になります。

また、企業側にとっては、「通勤交通費」という観点もあります。

 

自社に通うために、公共機関をいくつも乗り継がなければいけないエリアに対して、

折込チラシをまいたり、WEB広告を配信していませんか?

次回採用の募集をかける際の広告配信エリアについて、一度検討されることをお薦めします。

「採用募集では新幹線や飛行機の路線を考慮する」とは?

新卒者、中途採用者の募集をする際に、

「大手求人媒体に原稿を掲載し、応募者が集まることを期待する」

ことは採用のセオリーでした。

 

しかし、これからの時代、それだけで十分とは言えません。

企業によっては、自社のエリアで仕事を探している人の中から応募を募るだけでは、

母集団形成が十分とは言えない、地域も少なくありません。

特に地方であればなおさらです。

そうした場合、応募者本人が想定していない場所であっても、

企業側からの提案として、自エリアで働くことを伝えていくことが有効です。

 

例えば、神戸市内の募集であった場合、人口は多いものの競合も多いため、

近隣の方だけを募集対象とする以外に、神戸空港を利用できる、

長崎や鹿児島の在住の方に、 神戸で働くことをリスティング広告などで告知することは有効であると言えます。

「入社後、社員の日常生活がどのようなものになるかイメージさせる」とは?

新卒者はもちろん、中途入社者であっても、

新しい環境で仕事を始める際には、 生活のリズムが変わります。

特に、転居を伴うものであれば、なおさらです。

転居を伴う転職や新卒の就職では、新しい土地での生活がどのようなものになるかが、

イメージできなければ、そもそも応募してもらえません。

 

そのため、自社の採用サイトでは、仕事の内容だけでなく、

職場に通うことになった際に、会社の近隣(隣接市町村)に住んだ場合に、

どのような生活になるかを伝えるコンテンツを準備し、

情報発信することが 重要なポイントとなります。

 

採用サイトのコンテンツの充実化により、応募率がアップしますので、

応募者の不安を解消するコンテンツの充実化に着手することをお勧めします。

 

まとめ

地方の企業が採用を行う上で、都心の企業以上に「交通機関」を意識した募集をかけることが重要であることについて述べてきました。

応募者にとって、日々の通勤を考えた場合に、「通勤が面倒くさくなるか否か」は就職・転職する企業選びで大きなウエイトを占めます。

また、長期休みの際の里帰りなども頭をよぎります。

採用活動をより効率的に行う上で、交通機関を考慮した採用手法をぜひお試しいただければと思います。

浅野 道人
この記事を書いた人
浅野 道人

新卒で入社した総合人材会社インテリジェンスにて法人営業を経験した後に、 経営コンサルティング会社にて大手から中小ベンチャー企業まで規模を問わず 人事領域のコンサルティングに従事。 その後、楽天にて人事・総務職、外資系人材会社にて営業マネージャー・人事職を経験。 現在、代表取締役として、WEB集客コンサルティング事業、組織・人事コンサルティング、キャリア支援事業を担当。