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採用戦略

【中小企業の採用強化】中小企業の採用を劇的に変える「内定者フォロー」

中小企業において、採用活動で注力すべきものでありながら、あまり重要視されない採用活動は「内定者フォロー」ではないでしょうか。幸運にも自社にとって優秀な人材に内定を出せたとしても、結果として競合他社に入社することになったり、現職に留まることになってしまうことも少なくありません。採用活動は内定を出すまでが半分、内定を出してから入社までが半分ですので、内定者フォローは非常に重要な業務と言えます。
このページでは、中小企業経営者が人材採用において必ず押さえておきたい「内定者フォロー」のポイントについて解説したいと思います。

応募者の入社に関する不安を払拭し、入社率を引き上げる内定者フォロー

中小企業の事業伸長を加速させる人材を採用するためには、内定を出した後の内定者フォローが非常に重要になります。内定者フォローは内定者の入社に対する不安を払拭するだけでなく、入社後スムーズに業務に移行できるようにするための業務全般を指します。また、内定者フォローでは、応募者の入社に対する意向度を上げ、入社に向けて前のめりな姿勢になるように、自社の魅力を状況に合わせて伝えることも重要です。

中小企業の事業を加速する内定者フォロー3つのポイント
1.応募者に入社に対する期待を持たせる処遇提示面談(内定面談)
2.応募者が入社意思を確定するまでの小まめな進捗確認
3.応募者の入社意向を向上させる、社内を巻き込んだ面談

「1.応募者に入社に対する期待を持たせる処遇提示面談(内定面談)」について
内定者フォローの最初の業務は、面接により内定を出した後の処遇提示面談です。処遇提示面談は入社条件をすり合わせるだけでなく、入社後応募者がどのような業務をすることになるのか?現場はどんなことを期待しているのか?経営者として応募者に将来期待していることは何か?応募者が入社することで自社にどのようなメリットが生まれるか?などを伝えることで、応募者の入社意向度を上げることが重要です。また、処遇提示面談の際に、並行して検討している他社の進捗状況の確認と合わせて、入社に対する不安な点や懸念点をヒアリングし、整理することも重要です。

「2.応募者が入社意思を確定するまでの小まめな進捗確認」について
処遇提示面談後、入社意向を固めるまでは、小まめな進捗確認を行うことが重要となります。特に、処遇提示面談の際に他社と自社とで入社する企業を迷っている場合などは、この進捗確認をいかにスマートに行うかによって、応募者が入社意向度を上げるためのアクションの取りようが変わってきます。応募者が入社意向度を上げ、入社意思決定を行うまでは、当然進捗確認を継続する必要がありますが、仮に入社の意思決定をしたとしても企業にとって確信がもてなければ、継続することが賢明です。

「3.応募者の入社意向を向上させる、社内を巻き込んだ面談」について
内定者フォローは、人事採用担当者を中心に進めますが、状況によっては応募者が入社した場合に配属される現場のエース社員や部門責任者、採用に関わった役員や経営者との面談や会食を設定することも非常に重要な施策と言えます。こうした人事採用担当者以外を巻き込んだ応募者との面談を設定する場合は、関わるスタッフに、現在の応募者の転職活動状況や入社に関する期待や不安点、懸念点などを事前に資料にまとめ、面談にあたってどのような役割をしてほしいかを明確にすることが重要です。また、面談後に面談にあたったスタッフからフィードバックを取り、入社に対する意向度がどのような状態になっているかを確認し、その内容によって次なる打ち手を矢継ぎ早に打つことが重要です。

中小企業において、応募者に入社の意思を固めてもらうために、内定者フォローをいかに適切に行うかは、最終的に応募者が入社するかどうかを決める重要な業務と言えます。内定者フォローにおいて、上記3のポイントを満たすことは、事業伸長に対応する採用活動を行う上で非常に重要な取り組みであると言えます。
3つのポイントをすべて満たすことが望ましいのは間違いありませんが、出来るところから適宜着手することで、効果を発揮することが期待できます。

まとめ

中小企業において応募者の入社意向を固めることは、簡単なことではありません。応募者が入社意向を固めるために、出来る限りのことを洗い出し、最善を尽くすことが重要です。一方で、応募者全員に満遍なく、同じレベル感で内定者フォローをするかというとそうではありません。自社にとって、内定者が入社した場合と入社しない場合の影響を考え、影響が大きい場合に特に手厚く内定者フォローを行うなど、強弱をつけることも重要です。
経営者として、事業伸長を加速させたい場合には、現在の内定者フォローの実施状況・クオリティを確認し、必要に応じて内定者フォローの仕方を見直して頂きたく思います。

 

株式会社グローカルでは、地方の中小企業や、地方への参入を検討している中小企業の採用力強化支援を行っています。詳しくはこちらのページをご覧ください。

浅野 道人
この記事を書いた人
浅野 道人

新卒で入社した総合人材会社インテリジェンスにて法人営業を経験した後に、 経営コンサルティング会社にて大手から中小ベンチャー企業まで規模を問わず 人事領域のコンサルティングに従事。 その後、楽天にて人事・総務職、外資系人材会社にて営業マネージャー・人事職を経験。 現在、代表取締役として、WEB集客コンサルティング事業、組織・人事コンサルティング、キャリア支援事業を担当。