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採用戦略

【中小企業の採用強化】中小企業の採用を劇的に変える「採用組織強化」

中小企業の人材採用において、採用組織強化は非常に重要です。中小企業においては、増員のニーズや欠員が出た等で、散発的に採用活動を都度行なっているケースが少なくありません。しかし事業を急速に拡大したいという企業にとっては、必要に迫られて採用を行う方法を取り続けていると、事業伸長を行う上で採用活動がボトルネックになりかねません。
企業における採用活動は、事業伸長に直結する最も重要な業務のひとつですので、事業を垂直に立ち上げたいベンチャー企業や、第2創業期を迎えて優秀な人材を早急に獲得したいという企業においては、最注力すべき企業活動と言えます。
このページでは、中小企業経営者が人材採用において必ず押さえておきたい「採用組織強化」のポイントについて解説したいと思います。

事業伸長に連動しタイムリーな採用活動を実現する採用組織強化

「急速な事業伸長を実現したい」あるいは「組織改革のため、戦略的に新しいタイプの人材を採用したい」といった場合には、従来型の採用活動を大きく見直す必要があります。
こうした場合は、採用手法の見直しもさることながら、採用組織を見直すことが有効である場合が多くあります。

急速な事業伸長に対応する採用組織強化3つのポイント
1.採用活動を社長直下のプロジェクトに位置付ける
2.採用プロジェクトのメンバーに各部門責任者を含める
3.採用担当にエース社員を配属、あるいは兼務させる

「1.採用活動を社長直下のプロジェクトと位置付ける」について
採用活動は事業伸長に直結する重要な業務です。特に、事業を垂直に立ち上げなければいけない場合などは、キーとなる社員の採用が遅れることで事業の進捗が遅れてしまうということも少なくありません。
採用活動を社長直下のプロジェクトと位置付けることで、全社的な取り組みとして捉え、全社一丸となり協力体制のもと進めることが効果的です。

「2.採用プロジェクトのメンバーに各部門責任者を含める」について
中小企業において、採用活動は人事部長と採用担当の2名が主となり行っているケースが多いように思います。こうした場合、「即戦力採用」の号令の下、市場にいない人材像をひたすら採用しようとして、なかなか採用に結びつかないことも多くあります。採用マーケットの状況を理解してもらうためにも、各部門責任者を採用プロジェクトメンバーとし、採用活動へのコミットを我が事化させることは効果的です。

「3.採用担当にエース社員を配属、あるいは兼務させる」について
中小企業において、エース社員は非常に多忙であり、なかなか採用活動に関われないケースも多いように思います。しかしながら、「エース社員でなければエースクラスの応募者を採用できない」ということから、将来事業を支えるエースクラスの応募者を口説き採用するためには、エース社員を採用活動に専任担当者とするか、あるいは兼務でも良いので採用活動に関わらせることが効果的です。

中小企業において、中途採用・新卒採用に関わらず、上記3つのポイントを満たすことは、事業伸長に対応する採用活動を行う上で非常に重要な取り組みであると言えます。
3つのポイントをすべて満たすことが望ましいのは間違いありませんが、出来るところから着手することで、効果を発揮することが期待できます。

まとめ

中小企業の採用活動を強化しようとする場合、求人チャネルを増やしたり、採用の管理ツールを導入する企業は昨今増えてきました。しかしながら、本質的に採用活動を強化しようとするためには、採用組織を強化することが不可欠です。
人口減少が今後も続く中、自社の事業を伸長させる優秀な人材、業務を着実に遂行できる人材をタイムリーに採用するためには、採用後人材を向かい入れる各部門の協力も不可欠です。
従来の採用組織に縛られることなく、自社の事業の状況を鑑み、人材採用が滞った場合のリスクを踏まえ、少し無理をしてでも採用組織を強化することに取り組んで頂きたいと思います。

株式会社グローカルでは、地方の中小企業や、地方への参入を検討している中小企業の採用力強化支援を行っています。詳しくはこちらのページをご覧ください。

 

浅野 道人
この記事を書いた人
浅野 道人

新卒で入社した総合人材会社インテリジェンスにて法人営業を経験した後に、 経営コンサルティング会社にて大手から中小ベンチャー企業まで規模を問わず 人事領域のコンサルティングに従事。 その後、楽天にて人事・総務職、外資系人材会社にて営業マネージャー・人事職を経験。 現在、代表取締役として、WEB集客コンサルティング事業、組織・人事コンサルティング、キャリア支援事業を担当。