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コロナ禍でも勝ちに行く企業の3つの共通点

地方の中小企業の経営コンサルティングを行う株式会社グローカルでは、週次のMTGにてメンバー全員でブレインストーミングを実施し、思考の瞬発力トレーニングとメンバー間でのノウハウの共有を行っています。本シリーズでは、これらのブレインストーミングの中からいくつかのテーマをピックアップし、グローカル流コンサルノウハウとしてご紹介致します。第二回の今回は、「コロナ禍でも勝ちに行く企業の共通点」のテーマで行ったブレインストーミングの内容をもとに、逆境をチャンスに変える企業の共通点を分析しました。
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コロナ禍でも勝ちに行く企業の3つの共通点

弊社のクライアントの中には、新型コロナウイルス感染症の拡大による景気の低迷の中でも、強気の投資や施策の拡大を行い売り上げを伸ばしている企業が数多くあります。今回のブレストでは、そういったコロナ禍でも勝ちに行く企業の特徴を洗い出し、3つの共通点にまとめました。

1. 新たなニーズに対応した新規事業・サービスへの投資強化
新型コロナウイルスの感染拡大により、巣ごもり消費やオンライン消費の伸長など、業界を問わず消費者のニーズが極端に変化しています。こうした状況に対し、一時的に広告配信を絞ったり休業を行うなど、迅速な応急処置を行った企業が多く見られましたが、コロナ禍でも結果を出している企業の多くが、絞った広告費や営業経費を、新たなニーズに対応した新規事業や新規サービスへと投入する「選択と集中」を行い、第一波の終息後に大きく売上を伸ばしています。

2. 相互に顧客課題を解決しあえるパートナーの開拓
コロナショックの影響は業界ごとに異なりますが、多くの企業が既存の事業方針で苦戦を強いられており、これまでフォーカス外だった顧客や業界に対し販路の開拓を行いたいと考えているのが実情です。コロナ禍でも売上を伸ばそうとしているクライアントの多くが、新たな事業パートナーとの提携により、新規事業の立ち上げや既存サービスの新たなターゲットへの展開を模索しています。互いに武器を持ちつつも自社だけでは新たな顧客へのアプローチ手段を見いだせていない企業同士が、提携により互いの顧客における課題を解決することで新たなシナジーを生み出すことが出来るかもしれません。

3. 逆張りの採用による優秀人材の確保
コロナ禍終息の見通しが立たない中、事業規模に関わらず多くの企業が新卒・中途採用の間口を狭めています。一方で、当然新卒応募者の数は昨年と大きな差はなく、中途採用応募者に至っては景気の低迷により今後増加していくことが予測されます。コロナ禍でも結果を出している企業は、こうした状況で逆に採用の間口を広げることで、これまでは採用が困難であった優秀人材の確保を図っています。

まとめ

本記事では「コロナ禍でも勝ちに行く企業の共通点」のテーマで行ったブレインストーミングの内容をもとに、逆境をチャンスに変える企業の共通点を分析しました。新型コロナウイルス感染症の拡大は、今なお終息の目途が立たず、今後も継続的に対策を講じていくことが求められます。そうした状況下においては、「今から新しいことに手を出しても、もう遅い」、「売上が戻ってきたのもう大丈夫」ではなく、今後もリスクに対して複数のシナリオを想定し、対策を打ち続けていくことが必須です。一方で、現場での対応に追われ、目の前の未来を予測し対策を考える時間が取れないという経営者の方も多いのではないでしょうか。
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矢野口聡
この記事を書いた人
矢野口 聡

長野県出身。東京大学大学院にて工学修士取得後、国内大手メーカーに技術職として入社。 ディスプレイ材料の研究開発に従事し、新製品の立ち上げから製品化に至る一連の製品ライフサイクルに携わる。 地域のモノづくり企業における持続的な発展や、経営課題の解決に取り組みたいという思いから、グローカルへ参画。社内の新規事業立ち上げを中心に、事業戦略から人事組織事業、WEB集客・販促事業におけるコンサルタントを兼務。