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【実践】中小企業のスモールステップDX(前編)

業界や事業規模に関わらずDX(デジタル化)が叫ばれる昨今、地方の中小企業においてもDXの必要性は無視できないものとなりつつあります。

前回記事「【入門】中小企業のスモールステップDX」では、中小企業がDXを成功させるためには何が必要なのか、その成功に必要な3つのポイントをご紹介しました。一方で、具体的な方針が決まっても、いきなり大がかりなツールを導入してしっかりと運用ができるのか、不安をお持ちになる方が多いのではないでしょうか。

本記事では、本格的なDXを推進する前に、まずは自社におけるツール導入のイメージをつかむために、中小企業が費用や時間をかけずにできることをご紹介致します。

お試しDX!ビジネスチャットの導入でDXのイメージをつかもう

大がかりなツール導入を行う前に、DXの第一歩を小さく踏み出すことが出来るのがビジネスチャットの導入です。ビジネスチャットとは、ビジネス利用に特化したLINEやメッセンジャーのようなチャットツールのことを指します。

ビジネスチャットは無料で利用できるものが多く、また使い方も簡単なことから、導入ハードルが低く、DXの推進に先駆けて社内への定着を図ることで、社員のデジタルリテラシーの向上や、DX推進に当たっての課題に抽出に最適です。

 

それでは、ビジネスチャットを導入すること自体により得られるメリットは何でしょうか。

ビジネスチャット導入による最大のメリットは、情報共有の効率化による生産性の向上です。ビジネスチャットでは、部門やプロジェクト毎にチャットルーム(LINEのグループのようなもの)を作成でき、情報共有における抜け漏れが抑制されます。

また、関連性の高い情報がチャットルーム毎に集約されていることで、過去のやり取りの所在やこれまでの経緯などがわかりやすく、コミュニケーションにおける誤解の発生や忘れが起こりにくくなるだけでなく、過剰な説明が不要になるというメリットが有ります。

また、メールのような冒頭の不要な挨拶が簡略化できることも大きなメリットです。

本記事では、DX推進に向けた実践的かつ効果的な取り掛かりとして、ビジネスチャットの導入をご紹介しました。

簡単な導入によりDX推進のイメージがつかみやすく、何より職場の生産性を向上できるビジネスチャットを導入することで、本格的なDXに向けた小さな一歩を踏み出してはいかがでしょうか。

次回記事では、国内で利用される主要なビジネスチャットツールについて、それぞれその特徴とメリットをご紹介致します。

 

株式会社グローカルでは、地方の中小企業や、地方への参入を検討している中小企業の業務改善支援を行っています。詳しくはこちらのページをご覧ください。

矢野口聡
この記事を書いた人
矢野口 聡

長野県出身。東京大学大学院にて工学修士取得後、国内大手メーカーに技術職として入社。 ディスプレイ材料の研究開発に従事し、新製品の立ち上げから製品化に至る一連の製品ライフサイクルに携わる。 地域のモノづくり企業における持続的な発展や、経営課題の解決に取り組みたいという思いから、グローカルへ参画。社内の新規事業立ち上げを中心に、事業戦略から人事組織事業、WEB集客・販促事業におけるコンサルタントを兼務。