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人事制度

マンネリ化の打破

組織の課題として多く挙げられることが
『マンネリ化』です。

 

マンネリ化とは
思考・行動・表現が型にはまって

新鮮さや独創性がなくなることなので、
継続的な成長が使命である企業にとっては

避けなければいけないものです。

 

マンネリ化するタイミング

組織づくりに携わる中で

マンネリ化するタイミングが

いくつかあると感じています。

 

誰もが経験するタイミングは

一人前になった後です。

 

コンサルティングをする際に

「何年で一人前になれるか」とご質問すると、
業態にもよりますが、

最も多い答えは1年~3年です。

 

一人前になった後は、

マネジメントに進む道もあれば、
専門性を追求してエキスパートになる道も

あるかもしれませんが、
そうした道に進まない場合は、

同じような相手に同じ流れで

同じ価値を提供していくことになり、
たちまちマンネリ化をします。

 

ほとんどの社員はどちらかに進むだろう

と思われるかもしれませんが、
実際は6~8割の方がその手前で止まって

マンネリ化する可能性を秘めています。

 

マンネリ化による弊害

マンネリ化による弊害は沢山あります。

 

モチベーションが下がる、

手を抜くことを考える、ミスが増える、
目の前の変化に対応できなくなる、

新たな発想が生まれにくい、そして退職です。

 

会社としては

より良い仕事をしてほしいと思いますから、
ずっと同じことを同じように

繰り返していたいという方はいづらくなって
最悪の場合は退職を選びます。

 

適度な新陳代謝は企業の成長にとって必要ですが、
まだまだ可能性がある社員が退職してしまうのは

とても残念なことです。

 

そのようなマンネリ化を打破するには

いくつか方法があります。

 

マンネリ化を打破する方法

?変化を認識させる
環境の変化・本人の変化の二つがあります。

 

環境の変化は

会社の業績数値やお客様の満足度の変化、
商品やサービスの変化などで、

本人の変化は課題の発見や成長などがあります。
こうした変化を

経営や上司から本人に伝えることが

停滞感の払拭につながります。

 

 

?小さな変化を求める

 

もともと変化を好まない人にとって、

大きな変化を要求することは

逆効果になります。

 

普段の仕事に一味加える位の

小さな小さな変化を要求することで、
変化を促しつつ、

変化への拒否反応も弱くできます。

 

 

?環境を変える
最もダイナミックな方法で

マンネリ化は払拭できますが、
会社としては手を付けにくいところです。

 

仕事を変える、

職場を変える、

人間関係を変えるなど、
環境を変えることができれば

マンネリ化は打破できますが、
実行する場合はサポートが重要になります。

 

?マンネリ化を打破する方法を身に付けさせる

 

?~?が外発的なのに対して、

内発的な方法です。

 

本人が週ごとの目標を立てて

達成感を得られるようにする、
水曜は早帰りをするなど

普段の働き方を変えるなど、
自身で刺激を得ることが

できるようになれば、
自身をコントロールできるようになります。

 

 

組織課題は多種多様ですが、

マンネリ化は避けられる課題です。

 

特に一人前になるまでが短期間の業態の場合は

マンネリ化する可能性は非常に高いといえます。

 

惜しまれつつ退職という

最悪のシナリオになる前に

手を打ってみてはいかがでしょうか。

鈴木 泰大
この記事を書いた人
鈴木 泰大

早稲田大学教育学部卒。株式会社東急観光入社。教育海外派遣や複数企業を対象とした研修など教育研修事業に従事。組織・人事コンサルタントとして、主に組織活性・人材育成の観点から理念構築や浸透、風土改革、人事制度構築、教育研修を担当。グローカルでは組織活性・人材育成に関わるパッケージ商品開発も担当。これまで、宿泊業、システム開発会社、不動産会社、ビル管理会社、製造業、出版社など100社以上の制度構築に携わる。