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旅行系キュレーションメディアの検索順位が下がることによる観光ポータルサイトへの影響

2017年2月初めに、Googleが「内容の薄い記事を大量に掲載するサイト」について評価を下げる、日本語検索独自のアルゴリズムをアップデートしたと発表しました。

(引用元:「日本語検索の品質向上に向けて」)

これにより、昨年末よりその信頼性が問題視されていた「キュレーションメディア」と呼ばれるサイトの検索順位が下がることが予想されます。
一昨年くらいから、「〇〇(地名) 観光」というようなキーワードで検索すると、旅行系のキュレーションメディアがその地域の観光ポータルサイトよりも上位表示されることが増え、結果的に観光ポータルサイトへの流入数が減少してしまったという相談をお受けすることが多くありました。

 

今回のアップデートにより、その現象はある程度解決されるのではないかと思われます。

 

確かに、「情報の正確性」や「使用画像の版権」など、一部のキュレーションメディアに問題があったことは事実です。

しかしこの機会に我々は、なぜ旅行系キュレーションメディアが、ユーザーの支持を得るようになったのかということを改めて考えてみる必要があるように思います。

 

例えば、その「提案性」

 

旅行系キュレーションメディアは、

「〇〇(地名)に行ったら絶対に立ち寄りたいおすすめ観光スポット」

 

「これを食べなきゃ帰れない!〇〇(地名)ご当地グルメランキングベスト」など、

 

ただ情報を羅列するだけではなく、数ある情報の中からおすすめのものだけを抽出して紹介する、ということを行っています。

 

情報が氾濫する時代と言われる昨今、キュレーションメディアのこうした側面が、ユーザーに受け入れられた理由の1つであると思います。「事業者の公平性」を重視するあまり、観光スポットを横並びで羅列することの多い観光ポータルサイトよりも、ユーザーにとっては使い勝手がよかったということが言えるのではないでしょうか?

また、その他にも「情報の更新頻度」があげられます。キュレーションメディアは、キュレーターと呼ばれる一般ユーザーが自由に記事を作ることができるため、人気のエリアであれば多くの方がその地域の新たな記事を作成しています。そのことで、旅行系キュレーションメディアを覗けば、常に新しい情報が紹介されている、ということが実現されるのです。この点も、ユーザーが更新頻度の低い観光ポータルサイトよりも旅行系キュレーションメディアに価値を感じた要因のひとつであるように思います。

 

ここで一例をあげたような「情報を編集して提案する」ことや「リアルタイムな情報を発信する」ことは、キュレーションメディアに限らず、ユーザーに求められていることです。「今回のアップデートで観光ポータルサイトの検索順位が上昇し、流入数が回復した」と単純に喜ぶのではなく、旅行系キュレーションメディアの良い側面を改めて分析し、それらを観光ポータルサイトに取り入れる、ということをしていくべきではないでしょうか?

 

グローカルでは、観光ポータルサイトの制作・アクセス分析・改善提案なども行っています。お気軽にご相談ください。

リクエストをいただければ、ご希望の日程を相談の上個別無料相談会を開催させていただきます。下記フォームより「無料相談会に申し込む」をチェックいただき、お問い合わせいただければ幸いです。

 

お問い合わせフォームはこちら https://www.glcl.co.jp/contact

 

加藤英里
この記事を書いた人
マーケティング戦略事業部
加藤 英里

新卒で入社したリクルートにて、地域振興事業の立ち上げから推進まで9年間従事。プロモーション企画立案、ご当地グルメプロデュース、イベント主催などの他、講演やセミナー講師も務める。2014年5月から現職。BtoB・BtoC問わず、病院・結婚式場・メーカー・レジャー施設などのWEB集客コンサルティングに従事。