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採用戦略

【中小企業の採用強化】中小企業の採用を劇的に変える「採用面接」

中小企業において、採用活動は事業を伸長させるために、最も重要で注力すべき企業活動のひとつです。そして新卒採用、中途採用にかからわず、応募者との接点となる面接は重要な採用手法であると言えます。
採用面接では、応募者が自社の基準を満たすかどうかの判断はもちろんですが、自社に入社後、どんな人材になれるのかをいかにイメージさせ、入社への意向度をいかに上げられるかが重要となります。しかしながら、採用面接においてこうした観点で実施している中小企業は少ないように思います。
このページでは、中小企業経営者が人材採用において必ず押さえておきたい「採用面接」のポイントについて解説したいと思います。

応募者の自社マッチング度を正確にはかり、入社意向度を上げる採用面接

中小企業の事業伸長を加速させる人材を採用するためには、ヒューマンスキル・ビジネススキル・キャリアパスなどの観点から、面接を通して応募者が自社にマッチする人材であるか否かを、判断することが重要です。また、面接では、自社とのマッチング度を判断するだけに留まらず、応募者の入社に対する意向度を上げ、入社に向けて前のめりな姿勢になるように、自社について魅力的に語ることも重要です。

中小企業の事業を加速する採用面接10のポイント
1.応募者がどのようなものに興味をもつかを見極める
2.応募者の集団の中でのパフォーマンスを見極める
3.応募者が転機に直面した際の判断基準を見極める
4.応募者のプレゼンスキルを見極める
5.応募者の一貫性を見極める
6.応募者の仕事で活かせる強味を見極める
7.応募者の課題への取り組み姿勢を見極める
8.応募者の困難に直面した際の乗り越え方を見極める
9.応募者の自社に入社する必然性を見極める
10.応募者を採用する必然性を見極める。

「1.応募者がどのようなものに興味をもつかを見極める」について
面接の前半は応募者にリラックスしてもらうためにも、カジュアルな質問から始めることが有効です。新卒採用・中途採用に関わらず、特に学生時代に熱中したことについての質問、および熱中した理由についての質問は、応募者がどのようなものに興味を持つかを見極めるのに有効です。

「2.応募者の集団の中でのパフォーマンスを見極める」について
企業に入社してからの仕事はチームで行うことが多いため、集団で何かを成し遂げる際の立ち位置や立ち振る舞いを確認することは重要です。仕事の内容をヒアリングする際にも確認することはもちろんですが、これも学生時代の仲間内での立ち位置や役回りなどを質問することは、応募者本来の集団の中でのパフォーマンスの発揮度合いを見極めるのに有効です。

「3.応募者が転機に直面した際の判断基準を見極める」について
仕事を一緒にする際には、様々な場面で意思決定を求められますので、応募者の意思決定の基準を確認することは重要です。入試や新卒の際の会社選びの基準をヒアリングすることは、応募者が物事を決める際の思考のプロセスや癖と言ったものを見極めるのに有効です。

「4.応募者のプレゼンスキルを見極める」について
応募者の職歴は、基本的には職歴書を見ればわかるはずですが、面接の場でも改めて務内容を確認することは必要です。その際に、端的にポイントを抑えてわかりやすくプレゼンしてもらうよう依頼をしてから説明を受けることは、応募者のプレゼンスキルを見極めるのに有効です。

「5.応募者の一貫性を見極める」について
就職や転職時に応募者の言動に関する一貫性を確認することは重要です。中途採用であれば、転職をする際になぜ前職を辞めたのか?どのような理由で現職を辞めようとしているのか?を確認し、次の転職先としてどのような企業を求めているのか?そしてその理由は何か?を確認することは、応募者の言動に関する一貫性を見極めるのに有効です。新卒の場合であっても基本的には同様です。

「6.応募者の仕事で活かせる強味を見極める」について
面接の際に強味を確認すると、ビジネスで結果を出せるレベルの強みでないケースが多くみられます。そのため、面接で強みを確認する際に、仕事上で結果に結びつける源泉となった強味がどのようなものであるかを確認することは、応募者の「仕事で活かせる強味」を見極めるのに有効です。

「7.応募者の課題への取り組み姿勢を見極める」について
面接の際に弱味を確認すると、面接担当者にネガティブな印象を与えないように本当の弱味を回答しない応募者も多くみられます。応募者が自身の弱みだと感じている内容を聞き出すために、自身がより成長するために今認識している課題をヒアリングし、更にその課題を解決するためにどのような取り組みをしているかを確認することは、応募者の課題への取り組み姿勢を見極めるのに有効です。

「8.応募者の困難に直面した際の乗り越え方を見極める」について
面接の際に、仕事における失敗事例を確認し、どのように乗り越えたかを確認することは重要です。失敗事例について質問をする際には、それがどのようなものであったか?原因は何であったか?どのように対応したか?ということまで確認をすることで、応募者が困難に直面した際の乗り越え方を見極めることができます。

「9.応募者の自社に入社する必然性を見極める」について
面接を通して諸々ヒアリングをする中で、最後に質問すべき内容の1つは、応募者が自社に入社する必然性についてです。応募者がなぜ自社に入社を希望するかについて、端的にポイントを抑えてわかりやすくプレゼンしてもらうよう依頼をしてから説明を受けることは、応募者の自社に入社する必然性を見極めるのに有効です。

「10.応募者を採用する必然性を見極める。」について
面接で最後に質問すべき内容のもう1つは、自社が応募者を採用する必然性を応募者がどのように考えているかについてです。応募職種の内容を踏まえ、応募者自身が入社後どのように活躍できるかや事業伸長にどのように貢献できるかについて、端的にポイントを抑えてわかりやすくプレゼンしてもらうよう依頼をしてから説明を受けることは、応募者が自身の価値をどのように捉え、どのように戦力化出来るかを見極めるのに有効です。

中小企業において応募者を見極めるために面接のクオリティを担保することは非常に重要であり、採用活動の要と言えます。採用面接において、上記10のポイントを満たすことは、事業伸長に対応する採用活動を行う上で非常に重要な取り組みであると言えます。
10のポイントをすべて満たすことが望ましいのは間違いありませんが、出来るところから適宜着手することで、効果を発揮することが期待できます。

まとめ

中小企業において、採用面接は採用活動の要であり、事業内容と企業カルチャーにフィットする人材を採用するために最も重要な採用活動です。
採用面接は、応募者が自社にマッチするかどうかを判断するだけでなく、応募者にとって自社に入社することがどのようなキャリア形成になるかを応募者にイメージしてもらえるかどうかがポイントとなります。
経営者として、事業伸長を加速させたい場合には、現在の採用面接の実施状況・クオリティを確認し、必要に応じて面接の仕方を見直して頂きたく思います。

 

株式会社グローカルでは、地方の中小企業や、地方への参入を検討している中小企業の採用力強化支援を行っています。詳しくはこちらのページをご覧ください。

浅野 道人
この記事を書いた人
浅野 道人

新卒で入社した総合人材会社インテリジェンスにて法人営業を経験した後に、 経営コンサルティング会社にて大手から中小ベンチャー企業まで規模を問わず 人事領域のコンサルティングに従事。 その後、楽天にて人事・総務職、外資系人材会社にて営業マネージャー・人事職を経験。 現在、代表取締役として、WEB集客コンサルティング事業、組織・人事コンサルティング、キャリア支援事業を担当。