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部下に施したい、グローカル流マネジメント④ ~部下との絆を深める

部下の能力を上げたい、チームの生産性を上げたい。このように思っているマネジャーの方は多いと思います。弊社自体、様々な背景を持つコンサルタントが在籍しており、いかに個々がパフォーマンスを上げられるか、といった問題は永遠の課題といっても過言ではありません。
このコラムシリーズでは、「グローカル流マネジメント」と称し、弊社で実施しているチームパフォーマンスを改善するマネジメント術について連載します。グローカル流マネジメント第4弾の今回は、より効率的なチームパフォーマンスを発揮するための「部下との絆を深める」をテーマとし、明日から活用できる部下のマネジメント術についてお伝えしていきます。

部下との絆を深める心掛け ~自己開示

「部下との絆を深める」と聞いて、普段からどのようなことを実施されていますでしょうか。
・飲みに行く
・趣味の話をする
・世間話をする
・家に呼ぶ
など、マネジャーの皆様が様々な工夫されているところではあるかと思います。部下との関係性構築はチーム作りの第1歩であり、良好な部下ー上司関係はチームの
・パフォーマンス向上
・リスク回避
にも大いに貢献します。
関係性構築のために、特に今回お伝えしたいものが「自己開示」の重要性です。
「自己開示」と聞くと、映画のカットシーンでよく登場するNA(ナルコティクスアノニマス)・AA(アルコールアノニマス)に代表されるグループセラピーを思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし職場で行う「自己開示」とはここまで畏まったものではなく、かなり簡単なもので、上司は自分のことを適切な分量で部下に積極的に話してみましょう、ということです。シンプルな内容ですが、侮れない心掛けの一つです。その理由を見てみましょう。
例えばよく失敗をしてしまっている同僚Aさんがいたとします。Aさんは最近疲れ気味で失敗が多く、仕事が段々楽しくなくなったように感じていました。上司とは時折挨拶や報告をするのみで、共通の話題もなく、距離感が遠かったので、もちろん相談もしづらい関係性にありました。
この時もし、ちょっとおしゃべりで、自己開示が多い上司だったらどうでしょうか。自己開示とはつまり、モットーや大事にしていることに始まりはたまた失敗談まで、自身のルーツとなっている根源や考えを他者に共有する力のことです。
「とはいえ、営業でお客さんにあうのは、やっぱり金額よりも大事だよな。」
「昔はよく失敗してねー」
「昨日も部下のBさんに怒られちゃって。」
のような言葉と共に日常的に話す上司であった場合、強面無言の上司より親近感が持てることは間違いありません。親近感が持てると部下自身が「これ、上司に言っていいのか」といった内容に対しても、ハードルを下げ、相談しやすい環境を作ることができます。その結果、不安な内容等についても気軽に報連相を行うことができ、チームのアクシデントを未然に防いで、リスク回避にも繋げることができます。

ただし1点注意事項があります。それは自己開示を行う上司が、あまりしゃべりすぎてはいけないということです。上司の「自己開示」は、あくまで部下の親近感を呼び、部下の「自己開示」を引き出すためのツールにすぎません。あまり長く話し過ぎてしまうと、上司の話を有難く伺う場になり部下への接待を要求することになり兼ねないため、ちょうどいい塩梅が重要です。

まとめ

今回のコラムでは、「部下との絆を深める心掛け ~自己開示」をテーマとし、部下との関係性構築における「自己開示」の重要性についてについてお伝えいたしました。部下の働きやすい職場づくりのためにぜひ実践してみてはいかがでしょうか。

株式会社グローカルでは、組織改善や営業マントレーニングといったご支援・無料相談も行っております。ご興味のある方、成果が出ずお困りの方はお気軽に左記お問合せよりご連絡ください。

重光洋亮
この記事を書いた人
コンサルタント
重光 洋亮

元看護師。新卒で日本赤十字社医療センターに就職。SCU(脳卒中ケアユニット)・脳神経外科・神経内科を経験したのち、2020年から株式会社グローカルに入社。広島県出身。第2の故郷は岩手県陸前高田市。