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採用戦略

【中小企業の採用強化】中小企業の採用を劇的に変える「採用担当者」

中小企業において、採用活動は事業を伸長させるために、最も重要で注力すべき企業活動のひとつです。その採用活動を担う採用担当者は、企業の明日を左右する存在と言っても過言ではありません。採用担当者の力量次第で企業の10年後を担う中核人材が採用できるかどうか決まります。特に、圧倒的に優秀な人材を採用担当者に据えることが重要です。なぜなら、優秀な人材であれば、経営者と密にコミュニケーションを取り、事業の方向性や企業のビジョンを踏まえた採用活動を行うことが可能となり、当初経営陣が想定していたよりもはるかに優秀な人材を採用する可能性も高まるからです。だからこそ、採用担当者を任命する際には慎重に吟味するだけでなく、採用担当者に役割の重要性を説くと共に、一定の権限も付与することが必要です。
このページでは、中小企業経営者が人材採用において必ず押さえておきたい「採用担当者」のポイントについて解説したいと思います。

直近の採用ニーズを満たすだけでなく、中長期計画を考慮した採用活動を実現する採用担当者

中小企業の事業伸長を加速させる人材を採用するためには、「入社後垂直に立ち上がりパフォーマンスを発揮する人材」の採用だけでなく、企業の中長期計画を踏まえた「10年後の組織で活躍できる人材」の採用も行うことが重要です。こうした採用活動は、優秀な人材を採用担当者として任命し、経営者や事業責任者、人事責任者がバックアップすることで実現可能です。

中小企業の事業を加速する人材を採用する採用担当者 5つのポイント
1.自社のビジネスモデル・募集職種を深く理解している
2.中長期計画を理解し、採用すべき人材像を深く理解している
3.応募者のキャリア形成に真摯に向かい合い、アドバイスできる
4.優秀な内定者のフォローを継続して行うことができる
5.各部門と調整し育成可能なレベルの採用要件に落とし込める

「1.自社のビジネスモデル・募集職種を深く理解している」について
採用担当者は、応募者にとっては会社の顔と言っても過言ではありません。応募者が採用担当者を見て企業を判断することも多分にあります。だからこそ、応募者からの質問に的確にこたえるためにも、自社のビジネスモデルや募集職種について深く理解している必要があります。

「2.中長期計画を理解し、採用すべき人材像を深く理解している」について
採用担当者は採用の第一線に立ち、応募者が自社に必要な人材かどうかを判断することがミッションです。だからこそ、中長期計画を理解し、今すぐ必要な人材だけでなく、近い将来必要となる人材の採用も重要な役割となります。逼迫した現場のニーズを満たすだけでなく、俯瞰して行動する必要があります。

「3.応募者のキャリア形成に真摯に向かい合いアドバイスできる」について
面接において応募者が自社の採用要件を満たし入社後活躍できるかどうかを判断するだけでは、優秀な採用担当者とは言えません。応募者が実際入社した場合にどのような日常になるかをイメージさせるだけでなく、入社に至らなかった場合のキャリアについても応募者に真摯に向き合い、アドバイス出来ることは重要です。

「4.優秀な内定者のフォローを継続して行うことができる」について
採用担当者は、内定者に対して入社まで伴走することも非常に重要な役割です。内定者は、複数の企業からの内定を持っている場合も少なくなく、入社するまでに迷い悩むこともあるため、必要に応じて伴走することが求められます。また、入社に至らなかった場合であっても、定期的にコミュニケーションを取り、リファラルを依頼することなども重要です。

「5.各部門と調整し育成可能なレベルの採用要件に落とし込める」について
採用担当者は、経営者や人事責任者に加え、具体的な採用要件をすり合わせるために、各部門の責任者との密なコミュニケーションを取ることが肝要です。採用市場の状況等を加味して部門の責任者が求める人材の採用が困難である場合、再度すり合わせを行うことで、例えば部門側で教育可能な人材等の採用要件を適宜見直すことも重要な業務です。

中小企業において、採用担当者が上記5つのポイントを満たすことは、事業伸長に対応する採用活動を行う上で非常に重要な取り組みであると言えます。
5つのポイントをすべて満たすことが望ましいのは間違いありませんが、任命した採用担当者が出来るところから適宜着手することで、効果を発揮することが期待できます。

まとめ

中小企業において、採用担当者は採用活動の要であり、成否を分ける大きな要因であることは間違いありません。今後日本において人口減少が続く中、従来の採用活動に囚われることなく、ゼロベースで自社の採用活動を見直し、採用プロジェクトを推進できる採用担当者は企業にとって非常に重要な存在です。ゆえに、現場が放したがらない「営業や企画部門などの若手エース社員」を全社の最適化のために採用担当者に配属する企業も多くあります。企業の未来を創る採用という仕事を担う採用担当者は、中小企業においてこそ非常に重要な役割を果たすポジションと言えます。経営者として、事業伸長を加速させたい場合には、現在の採用担当者のパフォーマンスを確認いただき、必要に応じて新たな採用担当者を任命して頂くことも考慮に入れて頂きたく思います。

 

株式会社グローカルでは、地方の中小企業や、地方への参入を検討している中小企業の採用力強化支援を行っています。詳しくはこちらのページをご覧ください。

浅野 道人
この記事を書いた人
浅野 道人

新卒で入社した総合人材会社インテリジェンスにて法人営業を経験した後に、 経営コンサルティング会社にて大手から中小ベンチャー企業まで規模を問わず 人事領域のコンサルティングに従事。 その後、楽天にて人事・総務職、外資系人材会社にて営業マネージャー・人事職を経験。 現在、代表取締役として、WEB集客コンサルティング事業、組織・人事コンサルティング、キャリア支援事業を担当。