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旅館の顧客満足度向上のポイント

どの業界であっても、顧客満足度の高さは企業の利益へ直結していると言われています。旅館経営においても例外ではありません。予約の段階、来館してチェックインからチェックアウトまで、顧客満足度を上げる要素は様々存在するのはご存知の通りです。笑顔、言葉遣い、きめ細やかな心遣いと、従業員の方への指導を常日頃されていると思います。しかしながら意外と見落とされがちなのが客室ではないかという実感を、旅館勤務経験がある私は持っています。基本的な掃除や壁紙やしつらえ、定期的な畳の入れ替えなどの他に、気を付けるべきことは何があるでしょうか?

旅館の顧客満足度向上には客室力(きゃくしつりょく)を上げる

客室で顧客満足度を上げると言っても、「露天風呂付きに改装」や「2つの部屋をひとつにして広くする」等、莫大な予算の掛かることではありません。現在、客室でのwifi敷設は当たり前となりましたが、次のステップとして私が考える客室力(客室力)向上のポイントです。

①歯ブラシの質を上げる
寝る前に磨いて、翌朝使用する際、すでに毛が倒れてしまい、磨きにくいことが多い気がします。

②コンセント口数の増設
身の回りには充電しないと使えないものばかり。部屋に引いている電力にもよりますが、コンセント数が足りない場合は電源タップでカバーしたいです。

③アメニティ類の充実
こだわる人は持参しますが、”大半はなんでも良い派”。今日日、男性でも化粧水ぐらいは使います。
参考:男性の美容意識に関する調査(20~49歳の男性、20~59歳の女性対象)

④寝具の質を上げる
ブランド品である必要はありませんが、一般的なものよりは質を気にしたいです。
自宅ではベッド派でも、旅先では布団で寝るのを楽しみにしている人もいます。

⑤空気清浄機の設置
昨今の普及率を考えると、部屋にこれが無いだけで落ち着かない人もいるはず。
参考:空気清浄機の普及率の実情をさぐる(2020年公開版)

⑥バスタオルをより使いやすく(番外編)
大浴場に備え付けにしましょう。1回の滞在で、使われても1人につき5枚ぐらいではないでしょうか。
濡れているタオルではなく、常に乾いたタオルを使えると、お風呂での思い出も変わります。

客室力向上には多少なりとも投資が必要になってきますし、
宿泊料の見直しが必要になってくることもあると思います。
『客離れを起こさずに宿泊料を値上げする方法』は無料相談でも承っております。
是非お問い合わせください。

まとめ

月額家賃や住宅ローンを30日で割ったものを”宿泊費”と考えてみましょう。貴施設へ宿泊した際、料理、炊事や家事は不要、大浴場(温泉ならさらに嬉しい)を使えるなど、普段の生活とは異なる付加価値は当然あるものの、ユーザー心理としては、普段自宅で使用しているリネン類や必需品の差を旅館に見る可能性が高いと考えられます。検討してみてはいかがでしょうか。

 

株式会社グローカルでは、地方の中小企業や、地方への参入を検討している中小企業のWEB集客・販促支援を行っています。詳しくはこちらのページをご覧ください。

takayoshi.ishikawa
この記事を書いた人
石川 貴理

東京都出身。某老舗温泉旅館のWEB販売企画係責任者として勤務。自社サイトやOTAの運営・管理、プラン造成を担当。グローカルの支援先でもあり、当時は旅館のスタッフとして本施策の効果を体験。現在は東京に戻りWEB集客支援に従事。温泉と80’sメタルをこよなく愛するアラフォー。