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経営戦略

中小企業としてのSDGsへの取り組み①

SDGsとは、Sustainable Development Goalsの略で、「エスディージーズ」と読みます。日本語では『持続可能な開発目標』と訳されており、2015年に国連サミットで決定された、国際社会共通の目標です。

2000年に国連サミットで採択されたMDGs(Millennium Development Goals、エムディージーズ 『ミレニアム開発目標』)が2015年に達成期限を迎え、新たな世界目標としてSDGsが定められました。MDGsでは8つの目標が掲げられ、先進国による途上国の支援を中心とするものでしたが、SDGsでは17の目標と169の具体目標を掲げ、誰ひとり取り残さないことを目指し、先進国と途上国が一丸となって達成すべき目標で構成されています。

『持続可能な開発目標』について、中小企業としてはどのように取り組んでいけば良いのでしょうか?

SDGsを取り込むメリット

SDGsには、17の目標がありますが、国や行政で取り組むべきなのでは?と思われる目標が多い印象です。
しかし中小企業においても、取り組み方や活用法次第では「経済」「環境」「社会」「人事」などの面において、様々なメリットを得られます。

【経済メリット】
①売上向上
新しい事業の開発・事業領域の拡大
②新商品・事業の開発
他のSDGsに取り組んでいる企業との新商品・サービス開発
③コスト削減
環境負荷を少なくする活動

【環境メリット】
①電気・ガス・水使用量削減
エネルギー使用量を削減
②廃棄物の再利用や削減
資源を大切にする体制
③温室効果ガス排出削減
二酸化炭素CO2・メタン・フロンの使用抑制

【社会メリット】
①企業イメージ向上
社会や環境への貢献
②地域に根差した企業
地域に貢献
③コンプライアンス順守
モラルの向上

【人事メリット】
①従業員のやる気向上
満足度・モチベーション向上
②従業員の愛着心向上
社員を大切にする経営
③人材不足の解消
離職率の低下

まとめ

このようにSDGsを導入することは経営にとってもメリットが多いです。17もある目標に向かって一度に行動をするのは難しいかもしれませんが、まずは1歩を踏み出すことが大事です。スモールステップで、取り組みやすいところから始めてみるのはいかがでしょうか。
そして一番肝心なのはその活動を継続すると言うことです。

次回はSDGsの取り組み方について見てまいります。

 

株式会社グローカルでは、地方の中小企業や、地方への参入を検討している中小企業の経営戦略策定支援を行っています。詳しくはこちらのページをご覧ください。

takayoshi.ishikawa
この記事を書いた人
石川 貴理

東京都出身。某老舗温泉旅館のWEB販売企画係責任者として勤務。自社サイトやOTAの運営・管理、プラン造成を担当。グローカルの支援先でもあり、当時は旅館のスタッフとして本施策の効果を体験。現在は東京に戻りWEB集客支援に従事。温泉と80’sメタルをこよなく愛するアラフォー。