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採用戦略

【中小企業の採用強化】中小企業の採用を劇的に変える「処遇面談・内定者フォロー」

中小企業において、人材採用業務の中でも最も難易度の高い業務と言っても過言ではないものが、処遇面談と内定者フォローです。
大手企業と比較して給与面の条件が見劣りしやすい場合、内定者の入社意向度を引き上げるために、内定者が描いているキャリアイメージを自社でどのように実現できるかを、処遇面談の際にできる限りリアルに伝える必要があります。また、応募者は他社の選考を同時に受けているケースが多いため、他社の選考状況を確認しつつも、自社への入社意向度を上げるために、内定者フォローを過不足なく行なうことが重要となります。
このページでは、中小企業経営者が人材採用において必ず押さえておきたい「処遇面談・内定者フォロー」のポイントを解説したいと思います。

応募者の入社意向度を高める処遇面談・内定者フォロー

中小企業の採用において、内定者との処遇面談時に「入社後どのように成長できるか」「入社後どのような役割を担い、5年後どのようなポジションを担っているか」などをイメージさせ、内定承諾まで過不足なくフォローをすることは非常に重要です。

処遇面談・内定者フォロー
1.入社条件を記した内定通知書を作成する。
2.入社時のポジションやミッション、給与条件等、内定通知書の内容を正確に伝える。
3.人事から、入社後どのような成長をしてほしいかの期待や、入社後3年・5年後に期待する役割やミッションを伝える。
4.配属部門の上長が、内定者に対してどのような期待をしているかを伝える。
5.採用に関わった経営者や役員からの期待もメッセージとして伝える。
6.状況によっては、面接シートの一部を開示するなどして、伝える期待の信憑性を担保する。
7.自社の期待に応えた際に提示できる給与面でのイメージを伝える。
8.入社を悩んでいる他社と自社の違いを客観的に伝え、内定者の考えを整理する手助けをする。
9.最終的に、自社と他社のどちらに入社するにしても、得られるメリットやデメリットも明確にする。
10.無理強いをすることなく、内定者の意思決定を手助けを行うというスタンスでフォローを継続する。
11.必要に応じて、配属先の若手社員などとの面談や食事会を設定する。

このように、応募者の入社意向度を高める処遇面談・内定者フォローを行うことによって、内定者の自社に対する意向度を上げることにつながり、入社意思を高めることが可能となります。
中小企業において、新卒採用や中途採用、アルバイト・パート採用など、あらゆる採用において、この選考プロセスは有効な手段と言えます。

まとめ

中小企業においては、内定を出した後であっても、競合となる他社の選考が続いている場合はもちろん、仮に内定を承諾されたとしても、気を緩めることはできません。入社日当日を迎え、実際に初出社するまでは 内定を辞退されてしまう可能性はゼロではありません。中小企業の採用活動は、内定を出すまでが50%、内定を出してからが50%のウエイトと捉え、入社日を迎えるその日まで、油断することなく内定者と向き合うことが重要です。
内定者の入社意向度を高める処遇面談・フォローは、ぜひ取り組んで頂きたい施策のひとつです。

株式会社グローカルでは、地方の中小企業や、地方への参入を検討している中小企業の採用力強化支援を行っています。詳しくはこちらのページをご覧ください。

浅野 道人
この記事を書いた人
浅野 道人

新卒で入社した総合人材会社インテリジェンスにて法人営業を経験した後に、 経営コンサルティング会社にて大手から中小ベンチャー企業まで規模を問わず 人事領域のコンサルティングに従事。 その後、楽天にて人事・総務職、外資系人材会社にて営業マネージャー・人事職を経験。 現在、代表取締役として、WEB集客コンサルティング事業、組織・人事コンサルティング、キャリア支援事業を担当。