columnコラム

TOP > コラム > 予約・残室管理システムを活用した顧客データ作成方法③ 『らく通』編

WEBマーケティング

予約・残室管理システムを活用した顧客データ作成方法③ 『らく通』編

例えば、売上に対する各プランの販売シェアを調べる場合にも顧客データは役立ちます。
毎月「スタンダードプラン」(シェアが高い)を軸として販売されているのであれば健全ですが、「セールプラン」のシェアが多い場合は、想定客単価よりも低くなり、つまり利益も低くなっている、と考えられます。
このようにプランの販売状況を知るだけでも対策を練る材料となります。

今回は『らく通』のデータ抽出方法をご紹介します。

『らく通』宿泊データ抽出手順

 

①『予約管理』から「予約一覧」をクリック
②『チェックイン日』をチェック
③『カレンダー』から該当期間入力
④『エージェント』から「予約サイト」を選択
⑤『取消済』 非表示をチェック
⑥『検索』をクリック
⑦『一括出力』をクリック

以上が『らく通』でのデータ抽出方法です。

『らく通』も『ねっぱん!』同様1年以上データを遡って抽出できますので
過去1年分のデータをすぐに得ることができます。
土・休前日以外で客数の多い曜日や、地元顧客が多い月など
曜日や月毎に特色を出して他館との差別化を図ることもできるでしょう。

データ分析方法は追って別のコラムでご紹介します。

まとめ

しばらくの間、団体旅行やツアー旅行が見込めない状況の中、お部屋の稼働を個人旅行で埋めざるを得ない施設も多いと思います。
それには、近隣の競合施設のプランや料金を調べて価格や特典競争をするのではなく、これまでどのような顧客が来ているのかを把握し、今後どのような顧客に来て欲しいかを、適格に狙っていく必要があります。
誰でも彼でも構わない万人向けの販売戦略から、宿の魅力を分かってくれる顧客向けの販売戦略への転換期です。

今まで長年の間に培った集客センスも、今後のニューノーマル時代の顧客動向に通用するとは限りません。1年もデータを溜めこむことが出来れば、季節毎の予約ピークや、土・休前日以外に宿泊の多い曜日(値上げのチャンス)など可視化できます。これを機にデータで集客戦略を練ってみるのはいかがでしょうか。

 

株式会社グローカルでは、地方の中小企業や、地方への参入を検討している中小企業のWEB集客・販促支援を行っています。詳しくはこちらのページをご覧ください。

takayoshi.ishikawa
この記事を書いた人
石川 貴理

東京都出身。某老舗温泉旅館のWEB販売企画係責任者として勤務。自社サイトやOTAの運営・管理、プラン造成を担当。グローカルの支援先でもあり、当時は旅館のスタッフとして本施策の効果を体験。現在は東京に戻りWEB集客支援に従事。温泉と80’sメタルをこよなく愛するアラフォー。