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中小企業における社員が自走し始める「人材マネジメント」

中小企業において、社長が文句なしにべた褒めできる社員は10%以下であるケースがほとんどです。
優秀人材が確保しにくい中小企業において最も重要なのは、既存のメンバーの生産性を上げることですが、具体的・効果的な対策が打てていない企業が多いように思います。
中小企業で社員の生産性を上げるために、必要なものは「人材マネジメント」「人材教育」「仕組み化」の3点です。その中でも人材マネジメントの強化は、即効性が高い施策と言えます。
このページでは、中小企業経営者が必ず押さえておきたい「人材マネジメント」のポイントについて解説したいと思います。

明日から効果を発揮する人材マネジメント

中小企業における人材マネジメントのポイントは、3点あります。
1.期初に定めた目標と現状の差分の明確化
2.上司と部下の間でのこまめなタスク進捗管理
3.目標達成を通して得られる組織と社員のメリットの明確化

「1.期初に定めた目標と現状の差分の明確化」について
期初に定めた目標は、未達成が続くと下方修正されることが多く、目標を下方修正した組織や社員は未達グセがついて期初に定めた目標から大きくかけ離れた実績になってしまいます。そのため、下方修正した場合であっても、期初に定めた目標は明記し、いかに遅れているかを日々自覚できる環境をつくることが重要です。

「2.上司と部下の間でのタスクのこまめな進捗管理」について
上司がタスクを部下に依頼する際には、6W2Hの情報を明確にし、いつまでにどの状態になっていないといけないかを明確にすることが最低限必要です。加えて、依頼したタスクの完成度が20%、50%、80%の段階で確認することをあらかじめ伝え、それぞれの確認MTGの前に滞っているところがないか上司から確認することが重要です。

「3.目標達成を通して得られる組織と従業員のメリットの明確化」について
目標を設定する際に、目標を達成することで、組織として得られるメリットや得られなかった際のデメリットを伝えるだけではなく、社員個人にとってのメリットやデメリットを伝えることで、目標を達成できたときに得られることと目標が未達成だった際に失うことを明確化することが重要です。

ひとつひとつは、当たり前のことですが、これらを日々の業務の中で粛々と当たり前のように実施していくことが、人材マネジメントにおいて必要不可欠であり、社員が自走するために重要な要素となります。

まとめ

中小企業においては、多忙な社長がすべての社員の業務を自らは情報を取りに行って把握することは不可能と言えます。だからこそ、週次・日次で社員と業務遂行に関してすり合わせを行う短いミーティングを小まめにとることにより、最小限の工数で社員の自走を促すことが非常に重要です。
必要に応じて、会議体の変更なども必要になるかと思いますが、まずは社員とのコミュニケーション量を増やすべく、1日10分でもいいので定例で状況を報連相できる時間を設けることが効果的であると言えます。

株式会社グローカルでは、地方の中小企業や、地方への参入を検討している中小企業の人事制度導入支援を行っています。詳しくはこちらのページをご覧ください。


				
浅野 道人
この記事を書いた人
浅野 道人

新卒で入社した総合人材会社インテリジェンスにて法人営業を経験した後に、 経営コンサルティング会社にて大手から中小ベンチャー企業まで規模を問わず 人事領域のコンサルティングに従事。 その後、楽天にて人事・総務職、外資系人材会社にて営業マネージャー・人事職を経験。 現在、代表取締役として、WEB集客コンサルティング事業、組織・人事コンサルティング、キャリア支援事業を担当。