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人事制度

「新人が使えない」と嘆く前に

みなさまこんにちは、グローカル歴2ヶ月、
コンサルタントの五十嵐です。
社会人歴は4年ほどあるものの、
この会社に入社したのは4月の頭ということで、
まだ仕事に慣れていない新人の頃を思い出します。

 

新人と言えば、4月に採用を行っている企業では、
新入社員が入社してから2か月が経ち、
現場から様々な声が上がっている頃ではないでしょうか。

 

私自身、前職も含めて、様々な経営者・人事担当者の方に
お話を伺うのですが、残念ながら、
毎年よく耳にするのが「今年の新人は使えない」
というご感想です。

 

確かに、昨今新卒で入ってくる世代は、
いわゆる「ゆとり世代」であり、
順応力などの面で、他の世代と差があるように
感じられるかもしれません。

 

ですが、せっかく時間もかけて採用した人材です。
「使えない」と断ずる前に、
どうしたら使えるようになるのか、
育成の方法を再度考えてみるのはいかがでしょうか。

 

人材の育成には大きく分けて二つ、
OJT(On the Job Training)とOffJT(Off the Job Training)があります。
OJTは、営業同行などのように、
実際の業務を通して、
必要な知識や技能を身に付けさせる育成方法です。

一方OffJTは、研修のような、
業務とは別に時間を取る育成方法です。

今回は、実施する機会も多く、
より新入社員の成長の速度に大きな影響を与える
OJTについて、ポイントをご紹介します。

 

 

ポイント?「OJTは、目標設定→実務→振り返り、で1セットである」

「OJTならやってるよ、とりあえずやらせてみて、失敗しながら覚えていくんだろ」、
経営者の方にお話を伺うと、このような言葉をよく耳にします。

ですが、これはOJTの一部でしかありません。
1.どのような知識や技能、態度を身に付けるかを決める目標設定
2.実際にやってみて、能力を高める実務
3.今回は何を学び、何ができていなかったのかを明らかにする振り返り

 

この3つが揃っていて初めてOJTとなり、
人材の育成につながるのです。
事業進める上での改善行動と一緒ですね。

 

例えば、キャッチボールをする時のことを想像
してみてほしいのですが、漫然と投げていては、
うまくキャッチボールできるようになるまでに
時間がかかります。

 

1.投げる方向や速度を決める
2.実際に投げてみる
3.ボールの飛んだ結果を元に、投げ方を直す

 

といったステップを踏むことで、
自分の投げたいボールが投げられるように
なっていくはずです。
仕事を覚える上でもこれは同様です。
まずは、しっかりと目標を設定し、
新人と共有する
ことから始めましょう。

 

ポイント「成長の速度は、PDCAを回す頻度で決まる」

PDCA、目にしたことはある単語かもしれませんが、これは
Plan(計画の策定)
Do(実行)
Check(結果の振り返り)
Action(計画の再策定)
の頭文字を取ったものです。

 

もうお気づきかもしれませんが、
ポイントでお伝えした
「目標設定→実務→振り返り」と同じもの
です。

 

振り返った内容を元に目標を再設定していくため、
PDCAと4つになっています。
人材を育成していく上で、
その人材がどれだけ速く成長できるかは、
このPDCAサイクルと呼ばれるものを如何に回すかにかかっています。

 

これもキャッチボールに例えるのであれば、
先ほど挙げたステップを繰り返し、
より多くボールを投げた方がより速くうまくなる、
ということです。

 

したがって、新人が「使えない」と
思っているあなたが、育成を効率的に進めていくために
明日から取り組むべきことは、

 

どんなことを身に付けてほしいのか新人と共有する
実際にそれを身に付く仕事をさせてみる
何が身に付いて、何が身に付かなかったのか振り返りの時間をとる

の3つです。
この3つをできるだけ頻度高く行っていきましょう。

 

今後も人材育成に関するコラムをお届けしていきます。
お読みいただき、ありがとうございました。

 

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株式会社グローカル WEB集客・販促事業部
この記事を書いた人
株式会社グローカル WEB集客・販促事業部

中小企業を中心に、明確なターゲティングによる集客・販促戦略の策定と、WEBを活用したニーズ喚起型アプローチを実施。 集客において、“人を口説くストーリー”を作り出すことで、広告費をかけることでの露出増ではなく、成約率向上による売上向上を実現します。 高級旅館や動物園などのレジャー施設、観光協会をはじめ、病院や弁護士事務所、カーディーラーやお菓子メーカーなど、業種業態問わず実績多数。