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営業戦略

四国マーケットの攻略方法【中小企業の地方営業シリーズ⑫】

東西に長い日本は、エリアによって地域性や文化・歴史が異なり、新たにマーケット開拓を行うためにはそれぞれのエリアに合った戦略を立てる必要があります。

このシリーズでは、地方の中小企業の経営支援を行うコンサルティング会社としての知見を活かし、中小企業やマーケットシェアの低い企業における、新規エリア開拓時の地域別の攻略方法をご紹介します。

本ページは四国編です。

四国マーケットの概要

香川県・徳島県・愛媛県・高知県からなる四国地方。面積は日本の約5%、人口は約3%、都道府県GDPは約2.59%です。マーケットは大きくありませんが、「明石海峡大橋(神戸⇔鳴門)」「瀬戸大橋(倉敷⇔坂出)」「瀬戸内しまなみ海道(尾道⇔今治)」という3つの本州四国連絡橋があるため、中国地方とセットで参入を検討する企業も多いエリアです。

主に人口65万人の徳島圏、81万人の高松圏、64万人の松山圏、16万人の今治圏、23万人の新居浜圏、51万人の高知圏という商圏で構成されています。徳島県と高知県は明石海峡大橋により神戸・大阪にベクトルが、香川県と愛媛県は、瀬戸大橋と瀬戸内しまなみ海道により広島にベクトルが向いています。

強者が狙わない阪奈ルートか阪和ルートで大阪を攻める

四国地方は瀬戸内海の海岸線沿いに商圏が集中しています。本州からのアクセスもよいため、一般的には高松や松山などを最初に攻める企業が多いですが、中小企業やマーケットシェアが低い企業は、敢えて点の市場である高知県から攻めるのがおすすめです。

高知県は、他の3県と商圏が完全に独立しており、占拠率を高めやすい県です。具体的な攻め方としては、県西部の7万人の四万十圏から攻略した後に、本丸の高知圏を攻略します。その後は、四国の主要都市からのルートが全て交差する愛媛県の四国中央市を経由し、松山圏・徳島圏を攻めます。こうして高知圏・松山圏・徳島圏を全て制覇した後に、高松圏を攻略します。

まとめ

四国地方は他の3県と商圏が完全に独立している高知圏から攻め、その後、松山圏・徳島圏を攻略し、最後に高松圏を目指すのがおすすめです。ぜひ参考にしてみてください。

次回は、九州マーケットの攻略方法をご紹介します。

 

株式会社グローカルでは、地方の中小企業や、地方への参入を検討している中小企業の営業戦略策定支援を行っています。詳しくはこちらのページをご覧ください。


加藤英里
この記事を書いた人
マーケティング戦略事業部
加藤 英里

新卒で入社したリクルートにて、地域振興事業の立ち上げから推進まで9年間従事。プロモーション企画立案、ご当地グルメプロデュース、イベント主催などの他、講演やセミナー講師も務める。2014年5月から現職。BtoB・BtoC問わず、病院・結婚式場・メーカー・レジャー施設などのWEB集客コンサルティングに従事。