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自身の生産性を向上させるための5つのテクニック

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地方の中小企業の経営コンサルティングを行う株式会社グローカルでは、毎週の週次MTGにてメンバー全員でブレストワークを実施し、思考の瞬発力トレーニングとメンバー間でのノウハウの共有を行っています。

本シリーズでは、これらのブレストワークの中からいくつかのテーマをピックアップし、グローカル流コンサルノウハウとしてご紹介致します。第一回の「顧客との打ち合わせで最大効果を引き出すための七ヶ条」に引き続き、第二回の今回は、「自身の生産性を向上させるために心がけること」のテーマで行ったブレストの内容をもとに、特に実践すべき5の項目にまとめました。

グローカル流「自身の生産性を上げるための5つのテクニック」

1. タスクを分解し1時間以上のスケジュールを入れない

生産性を向上させるためには、全体を俯瞰して段取りを組み、余計な遠回りをせずに目的達成を図ることが重要です。こうした適切な段取りを行う上で気を付けなければならないのは、タスクを可能な限り細分化し、目的達成までの道筋を高精度に可視化することです。一日のスケジュールを設定する際に、可能な限り具体的な作業まで落とし込み、細かく時間を切り分けていくことで、計画段階でゴールまでの具体的なイメージが可視化出来、業務の生産性向上につながります。

 

2. 着手のスピードを上げる

納期直前になって焦ってしまう人の特徴として、着手のスピードが遅いことが挙げられます。いざタスクに着手してみると、当初見込んでいた工数よりもはるかにヘビーだったという経験は誰しもあるのではないでしょうか。納期や内容にかかわらず、まずはタスクに着手し、自分の見込みと相違がないか、当初の計画より追加で必要となる工数は無いかを確認し、無理のない計画へと落とし込むことが必要です。

 

3. 20%、50%、80%の進捗で相談する

何よりも生産性を下げてしまうのは、求められている方向からズレた状態でタスクを進めていってしまうことです。全体の方向性を決める20%の段階、折り返しとなる50%の段階、最後の調整に入る80%の段階でそれぞれ進捗の共有を行い、顧客のニーズとのミスマッチが無いか、こまめに確認を行うことが重要です。

 

4. やらないことを決める

自身の生産性を上げる上で、最もシンプルな方法はやらないこと・やめることを決めることです。多少効率が悪くても継続して取り組むことで克服すべきものなのか、他人に任せた方が良いものなのかを切り分け、自身が取り組む必然性が無いものについては、類似の業務を担当する他社へ移管することが、自身とチームの生産性向上につながります。

 

5. 完成させてから細部を整える

何よりも生産性を下げていまうのは、細部から積み上げていくような仕事の進め方です。” Done is better than perfect.”という言葉はあまりにも有名ですが、限られたリソースの中で業務を行う上で、必要最低限の工数でまずは目的を達成することが必要です。完璧さを求めるあまり、納期に遅れてしまっては本来の役割を果たせずに終わってしまうためです。一方で、終わらせればよいのではなく、常に完璧といえる高いクオリティを目指すことも同時に求められるのがコンサルタントの仕事です。そのためにも、まずは最短距離で目的を達成し、それから優先度の高い課題からさらなる改善を進めていくことが求められます。

本記事では、「自身の生産性を向上させるために心がけること」のテーマで行ったブレストの内容をもとに、特に実践すべき5の項目にまとめました。今後も社内でのブレストワークの結果をもとにグローカル流コンサルノウハウをご紹介していきます。

 

株式会社グローカルでは、地方の中小企業や、地方への参入を検討している中小企業の業務改善支援を行っています。詳しくはこちらのページをご覧ください。

矢野口聡
この記事を書いた人
矢野口 聡

長野県出身。東京大学大学院にて工学修士取得後、国内大手メーカーに技術職として入社。 ディスプレイ材料の研究開発に従事し、新製品の立ち上げから製品化に至る一連の製品ライフサイクルに携わる。 地域のモノづくり企業における持続的な発展や、経営課題の解決に取り組みたいという思いから、グローカルへ参画。社内の新規事業立ち上げを中心に、事業戦略から人事組織事業、WEB集客・販促事業におけるコンサルタントを兼務。