columnコラム

TOP > コラム > 【社長業】中小企業の社長が絶対に抑えておきたい「時間管理」のポイント

営業戦略

【社長業】中小企業の社長が絶対に抑えておきたい「時間管理」のポイント

中小企業の社長の役割は、経営理念に基づき、ビジョン達成のためにアグレッシブでありつつも実現可能なゴールを定めて、経営計画通りかそれ以上に事業を進めていくことです。
事業を計画通り進めるためには、組織が思うように動かない場合、自ら介入して動きを理想の状態に近づけ、現場が自走できるようにする必要があります。
しかしながら、そのような状態がすぐに解決されず、時間がかかり過ぎる場合、社長は「プレイングマネージャー」にとどまらず「エースプレイヤー」となってしまうことが往々にしてあります。
もちろん、中小企業において社長がプレイをすること自体は悪い事ではありませんが、売上を立てるために、社長が現場に組み込まれ、いち「エースプレイヤー」になってしまうことは、決して良い状態とは言えません。その結果として、社長業である「俯瞰で事業を見渡し、滞りなく会社全体を動かす」ということができなくなってしまっては、本末転倒です。
このページでは、中小企業経営者が社長業において必ず押さえておきたい「時間管理」のポイントについて解説したいと思います。

社長業として取り組むべき、テクニックではない、本質的な中小企業の時間管理のポイント

中小企業における「時間管理」のポイントは、「社長自身の時間管理」「組織としての時間管理」「従業員自身の時間管理」の3つがそれぞれに正しく機能する状態をいかに創り出すかということです。
中小企業の社長が、社長業において「社長自身の時間管理」「組織としての時間管理」「従業員自身の時間管理」の3つを正しく機能させることは、事業を推進する上で重要であり、日々注力すべきものと言えます。
このような状態を実現するために、必要となる中小企業経営の時間管理に関する考え方を端的にまとめたポイントが下記になります。

【社長業:中小企業における時間管理のポイント】
1)社長が、社長業を行うための時間確保を最優先する。

2)社長の顧客は、コスト増になってもメンバーと2名以上で対応する。

3)社長の顧客の仕事については、社長はクオリティの担保に徹する。

4)素早い経営判断のため週次で状況把握できる仕組みをつくる。

5)社会の変化に対応すべく、社長の指示をすぐに実行させる。

6)全社的に指示を出す際には、納期の設定を徹底する。

7)全社的に完璧主義を撤廃し、納期厳守主義を徹底する。

8)全社的にチャレンジに対しては賞賛、失敗は非難しない。

9)仕事は依頼した順番ではなく、成果が出るものを最優先で進める。

上記の取り組みは、中小企業の経営者である社長が、限られた時間を最大レベルで自社の事業伸長に注ぎ込むための環境づくりに不可欠な取り組みです。
こうした取り組みを行い、自社のカルチャーともいうべき業務遂行姿勢を確立することが、社長業として重要なポイントと言え、また社長の時間管理の基盤となります。

この「中小企業における時間管理のポイント」を踏まえることで、限りある社長のリソースを事業伸長のために最大限活用することができるはずです。

まとめ

中小企業の社長にとって、「社長自身の時間管理」を最適化させるためには、「組織としての時間管理」「従業員自身の時間管理」の最適化が不可欠です。
中小企業では、「社長の時間管理」が最適化されていることが、事業伸長を大きく左右します。
そのため、従来のやり方を盲目的に踏襲することは、現状事業が回っているように思えても、リーマンショックやコロナショックレベルの経済的な変化が起こった際に、次の打ち手を迅速に打つことができなくなります。そのような状況で打ち手が後手に回ることは、中小企業において死活問題です。
中小企業の社長が社長業の一環として、「社長自身の時間管理」「組織としての時間管理」「従業員自身の時間管理」の最適化に取り組むことは重要です。

 

株式会社グローカルでは、地方の中小企業や、地方への参入を検討している中小企業の経営戦略策定支援を行っています。詳しくはこちらのページをご覧ください。

浅野 道人
この記事を書いた人
浅野 道人

新卒で入社した総合人材会社インテリジェンスにて法人営業を経験した後に、 経営コンサルティング会社にて大手から中小ベンチャー企業まで規模を問わず 人事領域のコンサルティングに従事。 その後、楽天にて人事・総務職、外資系人材会社にて営業マネージャー・人事職を経験。 現在、代表取締役として、WEB集客コンサルティング事業、組織・人事コンサルティング、キャリア支援事業を担当。