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営業戦略

首都圏(南関東)マーケットの攻略方法【中小企業の地方営業シリーズ⑥】

東西に長い日本は、エリアによって地域性や文化・歴史が異なり、新たにマーケット開拓を行うためにはそれぞれのエリアに合った戦略を立てる必要があります。

このシリーズでは、地方の中小企業の経営支援を行うコンサルティング会社としての知見を活かし、中小企業やマーケットシェアの低い企業における、新規エリア開拓時の地域別の攻略方法をご紹介します。

本ページは首都圏編です。

首都圏マーケットの概要

東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県の1都3県からなる首都圏は、言わずと知れた日本最大の経済圏です。面積は日本の約3.5%でありながら、人口は約30.15%、都道府県別GDPは約33.38%と、全国の約3割が首都圏に集中しています。

東京23区・横浜市・川崎市・千葉市・立川市・武蔵野市・さいたま市・厚木市の中心市と、中心市への通勤率が10%以上の郊外市町村、郊外市町村への通勤率が10%以上の2次郊外市町村を合わせ、東京都市圏とも呼ばれており、その人口は約3,530万人にも及びます。

主要な周辺都市を3都市以上押さえた上で、23区に攻め込む

最終攻略地を東京23区とすると、その周辺の中心市を3都市以上押さえた上で、攻勢をかけることがおすすめです。

東京中央区からは、横浜市を経由し、関西方面に抜ける国道1号線、春日部市を経由し、東北に伸びる国道4号線、柏市を経由し、仙台市に伸びる国道6号線、さいたま市を経由し、新潟に繋がる国道17号線、八王子市を経由し、甲信地方に繋がる国道20号線の他、横浜市から千葉市を経由し湾岸を環状に一周する国道16号線など、放射線状に幹線道路が走っています。

その幹線道路沿いにある周辺都市を3都市以上押さえた上で、本丸である23区に攻め込むのが弱者のセオリーです。都市としては、国道1号線沿いの横浜市、国道20号線沿いの八王子市、国道17号線沿いのさいたま市、国道16号線沿いの千葉市あたりを押さえておきたいところです。それぞれの都市もまた、商圏としては大きく、競合も多いため、その都市のさらに周辺都市を複数押さえ、そこから攻め込むことで攻略していきましょう。

まとめ

横浜市、八王子市、さいたま市、千葉市など、主要な周辺都市を3都市以上押さえた上で、東京23区に攻め込むのが首都圏マーケットでの戦い方です。ぜひ参考にしてみてください。

次回は、甲信越マーケットの攻略方法をご紹介します。

株式会社グローカルでは、地方の中小企業や、地方への参入を検討している中小企業の営業戦略策定支援を行っています。詳しくはこちらのページをご覧ください。

加藤英里
この記事を書いた人
マーケティング戦略事業部
加藤 英里

新卒で入社したリクルートにて、地域振興事業の立ち上げから推進まで9年間従事。プロモーション企画立案、ご当地グルメプロデュース、イベント主催などの他、講演やセミナー講師も務める。2014年5月から現職。BtoB・BtoC問わず、病院・結婚式場・メーカー・レジャー施設などのWEB集客コンサルティングに従事。