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『選択と集中』中小企業経営者は、蔓延する誤った解釈ではなく、正しい解釈の元に真の「選択と集中」を体現する

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「選択と集中」という言葉は、約20年間にわたり、ジャック・ウェルチ氏がゼネラル・エレクトリック(GE)社を率いていた際の考え方を代表する言葉ですが、日本では「本業以外からは撤退して、絞り込んだ本業に専念する」と言ったニュアンスで広まりました。しかし、これは誤った解釈で、ウェルチ氏は、「GEの全ての事業は、将来的にその分野における業界No.1か、No.2になりうる事業だけにする必要がある」という考え方を示したに過ぎないと言われています。実際にウェルチ氏がCEOを務めた20年の間に、約70の事業から撤退する一方で、およそ1000もの新事業に着手し、将来への布石をしっかりと打っていたとのことです。
GEはアメリカを代表する巨大企業ですが、ウェルチ氏の考え方は、先々が不透明なこれまでの延長線上にない未来に向かい経営の舵取りを行わなければならない中小企業の社長にとって、非常に示唆に富んだ考え方であると言えます。このページでは、中小企業の経営者が「早期の売上・利益改善」の一環として取り組むべき、真の「集中と選択」について解説したいと思います。

中小企業が今こそ取り組むべき新たな収益減を創出する「集中と選択」

「選択と集中」の真意である「GEの全ての事業は、将来的にその分野における業界No.1か、No.2になりうる事業だけにする必要がある」というウェルチ氏の意図を、先々不透明な今、これまでの延長線上にない未来において経営の舵取りを行う中小企業の社長向けにアレンジするのであれば、「現状のビジネスにおいて、将来的にその分野でエリアNo.1か、No.2を狙える事業だけにする必要がある。また、これから手掛ける新しい事業においては、将来的にその分野でエリアNo.1か、No.2を狙える事業だけ着手する」と言い替えることができます。
既存事業にせよ、新たに取り組む事業にせよ、「エリアNo.1か、No.2」というレベルまで事業を伸長させる見込みがなければ、遅かれ早かれ結果的に淘汰されることになります。中小企業の経営者には、「20%の情報を基に仮説力を発揮して60%のクオリティのシナリオを描く」こと、「業界屈指のレベルまでサービス・商品を短期に磨き上げるためのリソースを調達」すること、そして最後はそれを「やり切ること」が、企業として生き残るだけでなく生き続けるために求められています。
中小企業の経営者におかれましては、ぜひ自社の経営幹部や信頼できる外部のディスカッションパートナーとこの取り組みを検討し、迅速に実行していただければと思います。

まとめ

中小企業経営においては、既存事業・新たに取り組む事業共に、「エリアNo.1か、No.2」というレベルまで伸長させる見込みがあるものにリソースを集中することが、勝ち筋を見出し、生き残るために不可欠なことであると言えます。誰も正解を持ち得ないこのタイミングで信じられるものは、経営者としての信念・読み・やり切る力・巻き込む力です。経営者が自身の下した判断を誰よりも信じて、やり切ることが最も重要です。

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