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アフターコロナにおける旅行・観光ニーズの変化とは

新型コロナウイルスによる外出自粛要請が一部地域を除き解除され、感染予防を前提とした「新しい生活様式」を踏まえながらも、経済活動を再開する気運が高まりつつあります。今回のコロナショックでは、インバウンド観光客の激減や全国的な外出自粛要請により、大きな打撃を受けた観光業界。外出自粛要請解除後は、観光庁による約1.7兆円規模の国内観光需要喚起策「Go To キャンペーン事業」も予定されていますが、withコロナ・アフターコロナ時代において、消費者は旅行や観光に何を求めているのでしょうか。

その答えを求めて「新型コロナウイルス感染症収束後の旅行・観光に関する意識調査(熊本県観光協会連絡会議)」(※)を読み解きます。

アフターコロナの観光ニーズを読み解く3つのポイント

私たちは今、感染予防のための徹底した行動変容を求められており、旅行・観光ニーズも「新しい生活様式」に基づくものに変化していくと考えられます。

 

①安心・安全な場所であることが大前提に
ソーシャルディスタンスや衛生面が保たれた安心・安全な場所であるということが、観光地としての大前提になると考えれます。観光客は、価格が安いことや便利であることよりも、多少価格が上がり、不便になったとしても、安心・安全な旅行先を選ぶようになると考えられます。新型コロナウイルスの感染対策を継続すると共に、その取り組みについて、情報発信していくことが大切です。

 

②長距離移動を伴わない近場の旅行から需要が復活
調査結果によると、45%の方が緊急事態宣言及び外出自粛要請の解除後、「近隣エリアへの旅行」を再開すると回答しています。旅行需要は、近隣エリア⇒遠方エリア⇒海外の順番で回復すると考えられるため、当面の集客ターゲットは近隣エリアに設定することが有効です。また、その際に外せないのが地元のお客様。一般的に観光プロモーションとなると、地元の外からお客様を呼ぼうと考えがちですが、今こそ地元の人に、地元の観光の魅力を知ってもらう仕掛けを行うこともおすすめです。

 

③自然豊かで開放感のある場所が選ばれる
旅行先でやりたいこととして、景勝地巡りやアウトドアなどが選ばれている一方、避けたいこととして、テーマパークや都市観光などがあげられています。この結果から、密集が避けられる自然豊かな場所や開放感のある場所が好まれている傾向が読み取れます。屋内施設や人が密集する可能性のある場所においては、入場規制や衛生面の取り組みを徹底し、その旨を積極的に発信していく必要があると考えられます。

まとめ

調査結果によると、旅行に意欲を示す人が7割以上であることからも、外出自粛要請解除後、揺り戻し的に旅行需要が回復することも見込まれます。しかしながら、withコロナ・アフターコロナ時代の持続可能な観光地を目指すには、「新しい生活様式」に合った体制整備が重要です。需要回復に向けたシナリオを描き、先を見据えた取り組みを今から行っていきましょう。

(※)参考
「新型コロナウイルス感染症収束後の旅行・観光に関する意識調査(熊本県観光協会連絡会議)
https://note.com/nieunsfs/n/n6da1d8746bc0

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加藤英里
この記事を書いた人
マーケティング戦略事業部
加藤 英里

新卒で入社したリクルートにて、地域振興事業の立ち上げから推進まで9年間従事。プロモーション企画立案、ご当地グルメプロデュース、イベント主催などの他、講演やセミナー講師も務める。2014年5月から現職。BtoB・BtoC問わず、病院・結婚式場・メーカー・レジャー施設などのWEB集客コンサルティングに従事。