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「コンサルタント」とはどんな職業?

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コンサルタント

就職活動をしていると、様々な場面で出くわす「コンサルタント」や「コンサルティング」という言葉。営業や人事のように、職種を表す言葉として使われることが一般的ですが、その意味は非常に多義で曖昧です。いざ「コンサルタント」を説明しようとすると、意外と難しいのではないでしょうか。実際、同じ「コンサルタント」という名称でも、会社ごとに職務内容にはかなり差があるように思います。
本コラムでは「コンサルタント」という仕事について、一般的な定義と当社の「コンサルタント」の捉え方について解説します。

コンサルティングとは何か

コンサルタントは、「コンサルティング業務を行う人」のことを指し、「コンサルティング」とは企業の課題解決を支援すること、という定義で広く知られています。
この課題解決を支援する、という考え方は、多くの職業に当てはまります。特に、営業と言われる職業は特定の商材を用いて顧客の課題を解決する仕事であり、そこから転じて「コンサルティング営業」課題解決型の営業、といったニュアンスで使われることが増えているようです。

コンサルタントは、弁護士や税理士のように必要な資格がありません。極端な話、名乗ろうと思えば誰でも「コンサルタント」と言えてしまいます。コンサルタントの定義が非常に曖昧になっている原因の一つはここにありますが、後述するようにコンサルタントの業務範囲が固定されていないことも理解しにくい理由の一つでしょう。

ここでは、グローカルが考えるコンサルタントの定義を一例にとってお話します。

グローカルが考える”コンサルタント”とは

“ありたい姿の設定と、現状の分析、その差分から洗い出した課題に対して解決を支援するのがグローカルで言う”コンサルタント”です。
この課題が売上の課題であればマーケティング戦略コンサルタント、採用の課題であれば採用戦略コンサルタント、など領域によって名称が変わります。ですが、経営戦略に紐づき、理想と現状の差分を解決していくという点ではどれも同じです。
コンサルタントの仕事では課題解決ばかりに目が行きがちですが、実は理想(ありたい姿)の設定が重要です。
売上を向上させる、良い人を採用するなどは、あくまで手段であることを忘れてはいけません。その企業が理想の状態になるために、何をどこから検討していけばよいのか。課題を洗い出して優先順位をつけ、本当に必要不可欠なものを、相手に伝わる形で提案し、実現を支援していきます。たとえ顧客の当初の要望と異なったとしても、プロのコンサルタントとして必要であると判断したのであれば、苦言を呈することも厭いません。なぜならば、自分の提案で企業の未来を左右することになりかねないからです。
それができるコンサルタントの根底あるのは、圧倒的な顧客志向です。その会社を第3者としての立場で見ながらも、自分事、場合によっては自分の娘息子のようにその企業のことを心から考えられるかが肝になります。

コンサルタントの価値

コンサルタントのもう一つ大きな特徴は「自分以外の商材を持たない」ことにあります。営業であれば、顧客の課題を自社のサービスや商材を使って解決することが仕事になりますが、コンサルタントは先述した通り、理想と現実の差分から課題を設定するところからが仕事です。考え方を助けるフレームワークやノウハウはありますが、それらを使って導き出される結論の質は、コンサルタント自身の実力に比例します。自社の商品やサービスの質ではなく、文字通り自分自身の思考力と知恵だけで勝負をする世界は、なかなかに厳しいものです。
だからこそ、優秀なコンサルタントは代替がきかない価値ある存在になります。

プロのコンサルタントとは、まさに、「自分の腕1本で食っていける人材」です。この激動の時代にコンサルタントの人気が高まっている理由の一つはここにあるのでしょう。
自分の介在価値が非常に高い一方で、厳しい世界でもあります。本当の意味で、自分の頭で考え、判断し、その責任を負う覚悟ができる人が向いているといえます。