大企業の不祥事に思うこと
皆さま、こんにちは。
お元気ですか?
小さな会社の総務経理担当です。
最近、大企業や公益団体の不祥事
(ついでに不倫も…)
が世間を賑わせています。
ここ20年の間、
ガバナンスやコンプライアンス、
企業の社会的責任の重要性が
浸透してきているにも関わらず、
なぜこんなことが起きるのか
不思議に思います。
SNSの発達によって、匿名とは言え、
個人が発言しやすい風潮があることで
内部告発に繋がったり、
不特定多数に監視される傾向が
強くなっていて、
悪事が露見しやすい環境になっていることも
原因の一つではないかと考えています。
しかし、「嘘をつくことは良くない」
ということは、
小さな子どもでもわかることです。
なのに、なぜ大企業でしっかり仕事を
こなしてきた立派な大人たちが、
組織ぐるみで隠ぺいをしたり、
嘘をついたりするのか。
その理由は、
政治理論家のハンナ・アーレント
の提唱した「悪の凡庸さ」という概念
で説明できると考えています。
「わたしの意志で、
自発的に行なったことは何もない。」
「善悪を問わず、
そこに自分の意思は全く介在しない。」
「ただ命令に従っただけだ。」
きっと、
不祥事に関わった人のほとんどが
そう言うのではないかと思います。
「赤信号、皆で渡れば怖くない」
という事態が、
大きな組織では起こりがち
なのかもしれません。
少し立ち止まって
「これは人間として、
おこなってもいいことなのか」と
自問自答する余裕もないのかもしれません。
しかし、
それはとても残念なことだと思います。
弊社は、吹けば飛ぶような小さな会社です。
ですが、小さいからこそ信頼してくださる
クライアントに対し、
コンサルタントとアシスタントが協力して、
誠実に向き合うべく努力をしています。
これから少しずつ、
一緒に働く仲間が増えていくとしても、
「常に誠実であること」と
「常に人間として行動すること」は、
グローカルのDNAとして
大切にし続けたいと改めて思います。